まずはここに出てくる用語についてお話させていただきます。
【茶チリ紙】
ふすま紙を浮かし貼りする為の下張り用紙。
「茶チリ紙→ふすま紙」の順に貼ります。
下地が悪い場所にふすま紙を貼った場合でも、表面が凸凹になりにくく、汚れも出にくいです。
【べた張り】
張り替えする時、茶チリを張らずにふすま紙の裏面全体に糊を付け直接貼る方法。
短所は表面に凸凹やシミが出る場合が多くあります。
それでは、本題の戸襖の張り替えについてお話させていただきます。
一般的に戸襖にふすま紙を貼る過程において
板面に僅かな凸凹があると、直接ふすま紙を張るべた張りでは凸凹が浮き出てしまいます。
そこで張替え小町では、茶チリの代わりに胴張りと呼ばれる紫の紙を貼ります。
こちらの胴張り紙は、筋状の紙繊維が入っておりとても丈夫です。
表は紫、裏は茶チリのようになっていてふすま紙をピンと張らせる浮かし張りで張り替えることができます。
いわゆる「下地処理」に胴張り紙を使うことで
より一層美しい仕上がりになるように手を加えて施工をさせていただきます。
その仕上がりを是非お確かめください。